聖マリアンナ医科大学病院を取り巻く環境の中で、過去数年間で最大のトランスフォーメーションといえるのが、創立50周年記念事業の一環として推進されてきた大規模な新棟建替プロジェクトです。1974年の開設以来、長年使用されてきた本館などの旧建物は耐震性や設備面での老朽化が指摘されていましたが、段階的な建て替えによって最新鋭のスマートホスピタルへと生まれ変わりました。
新棟の設計思想には、感染症パンデミックの教訓や大規模災害時の事業継続性(BCP)が徹底的に組み込まれています。フロアごとに明確なゾーニングが施され、高度な陰圧換気機能を備えた感染症病床、最新の手術支援ロボット(ダビンチ等)を複数台配備したハイブリッド手術室、集中治療室(ICU・HCU)の拡充など、設備投資の規模は国内大学病院でも屈指のレベルです。
患者体験(UX)の面でも飛躍的な改善が見られます。これまでの大部屋中心の設計から、プライバシーに配慮した個室・準個室主体の病棟レイアウトへ移行し、院内の自然採光や動線設計も見直されました。ネット上の口コミでも「ホテルのように清潔で落ち着いた療養環境になった」「案内表示がデジタル化され、迷わずに移動できるようになった」といった好意的な反響が急増しており、長年の課題であったハード面の陳腐化は見事に払拭されています。