タクシー乗り場の停滞を巡っては、ネット上を中心に数多くの誤解や都市伝説が飛び交っています。その代表的なものが「空車ランプをつけて駅前を素通りする車は乗車拒否をしている」というものです。
街灯の下を走り抜ける車両の助手席ピラー部分をよく確認すると、赤文字の「空車」ではなく、緑や青、あるいは「迎車」「予約」の表示が点灯しています。配車アプリで目的地へ急行している車両は、法令上、途中で手を挙げた歩行者を拾うことはできません。道路運送法における引受義務の例外にあたるため、目の前を通り過ぎたからといって乗務員が悪質な無視をしているわけではないのです。
また、混雑に痺れを切らした利用者がやってしまいがちなのが、乗り場の待機列から数十メートル離れた路上に出て、やってくる空車に手を挙げて強引に乗車しようとする行為です。これは重大なトラブルに発展するケースが多いため厳に慎まなければなりません。
駅前ロータリーの周辺道路は多くの場合、駐停車禁止区域に指定されているだけでなく、タクシー業務適正化特別措置法に基づく「特定地域」において、乗り場以外での乗車受付が制限されているエリアが存在します。列に並んでいる他の利用客との激しい口論に発展するだけでなく、安全運転を阻害する重大なマナー違反となります。タクシー乗り場マナーと注意点として、乗り場の待機列に加わった以上は割り込みをせず、別の手段をとる場合は完全にロータリーの敷地から離れて配車を依頼するのが鉄則です。