マシンガンケリーが2024年に公開し、世界中に衝撃を与えた上半身の「黒塗りタトゥー(Blackout Tattoo)」。首から胸、両腕にかけて刻まれていた数多くの思い出やデザインを、幾何学的な十字のラインを残して漆黒のインクで塗りつぶしたこの変貌には、ネット上で「自暴自棄になったのではないか」「過去を後悔しているのか」といった憶測が飛び交いました。
施術を担当したロサンゼルスの著名タトゥーアーティスト・Roxx氏が米メディアに明かしたところによると、この施術は44本の針を用い、合計88時間以上に及ぶ激痛のプロセスを経て完成したといいます。マシンガンケリー自身も、その後に発表したシングル楽曲「Don't Let Me Go」のリリックや公式インタビューで、このタトゥーを入れた真の動機について赤裸々に語っています。
「過去の自分、そして自分を縛り付けていた無秩序なカオスをすべて消し去りたかった」――。その告白が示す通り、この黒塗りタトゥーは単なるファッションではなく、「過去のトラウマとの完全な決別と精神的な脱皮」を意味する自己儀式でした。幼少期の家庭環境や薬物依存、愛憎劇によるメンタルヘルスの悪化に苦しんできた彼が、肉体的な痛みを引き換えにしてまで求めた「まっさらな自己の再生」だったのです。