感染症の世界的流行や市場の飽和を経て、雨後の筍のように乱立した路面店は急速に淘汰された。しかし、これを単純な「衰退」と呼ぶのは飲食・カフェ業界の実態を見誤っている。
過剰な投機的出店が消え去った後、生き残ったのは本物のお茶のクオリティにこだわる実力派ブランドだった。大手ファミリーレストランやコンビニ、全国規模のカフェチェーンのグランドメニューにタピオカが定番として組み込まれたことも大きい。物珍しさで並ぶ「お祭り」は終わったが、お気に入りの一杯を求めて日常的に飲むカルチャーは、完全に日本人の舌に定着したのだ。