名曲『涙くんさよなら』が主題歌として起用され、社会現象級の認知度を獲得したドラマといえば、1991年3月からTBS系列の「花王 愛の劇場」枠で放送がスタートした『天までとどけ』です。昼の13時という時間帯でありながら、パート1の最高視聴率は19.0%を記録し、昼ドラとしては異例の国民的人気シリーズとなりました。
ドラマは、丸山家の父母(綿引勝彦・岡江久美子)と個性豊かな13人(8男5女)の子供たちが織りなす大家族のリアルな日常を描いたホームドラマです。毎日の学校生活や反抗期、受験、恋愛、就職といった普遍的な家族の悩みをユーモアと愛情で乗り越えていくストーリー展開は、当時の日本中の茶の間を温かい涙と笑顔で包み込みました。
この『天までとどけ』のオープニングを爽やかに彩ったのが、丸山家の長女・待子役としてもレギュラー出演していたアイドル歌手・川越美和が歌う『涙くんさよなら』でした。透明感あふれる伸びやかなボーカルと、大家族の登校風景が重なるオープニング映像は、視聴者の脳裏に強く焼き付き、「天までとどけ=涙くんさよなら」という強固なイメージを確立させました。