実際に岸和田市公設地方卸売市場を利用している地元住民や飲食店主、買い物客の証言を集めると、現場のリアルな熱気と利便性が浮き彫りになります。
「早朝7時半に行くと、スーパーでは見かけないサイズの見事な泉州水なすや、朝採れのキャベツが箱ごと信じられない値段で並んでいる。近所のママ友とシェア買いするのが我が家の定番」(岸和田市在住・40代主婦)
「プロの仕入れが終わる8時過ぎが狙い目。仲卸のおっちゃんに『今日のおすすめはどれ?』と聞くと、産地や一番美味しい食べ方をぶっきらぼうながら親切に教えてくれる。あの人間味あるやり取りこそ市場の醍醐味」(泉南郡在住・50代男性)
場内を歩くと、フォークリフトやターレットトラック(ターレ)が忙しく行き交い、活気に満ちた卸売現場独特の空気が肌に伝わります。また、青果の仕入れだけでなく、多くの来場者を惹きつけているのが「岸和田市場食堂のグルメ」です。
市場関係者の胃袋を支えてきた食堂街では、新鮮な魚介を使った海鮮丼や刺身定食、ボリューム満点の日替わり定食、出汁の効いたうどんなどが早朝から提供されています。買い出しを終えた後に、市場ならではの豪快な朝食を味わうコースは、知る人ぞ知る贅沢な週末の過ごし方として定着しています。
なお、「せり見学」に関しては、衛生管理基準(HACCP)の厳格化に伴い、無許可での自由立ち入りは制限されています。岸和田市や市場協会が主催する市民向け見学ツアーや特別開放イベントを除き、早朝の競り場への単独侵入は禁止されているため、決められた見学エリアや関連棟をルール通りに利用しましょう。