車を運転する機会が多い現代人にとって、服薬中の運転可否は死活問題である。日本の医薬品添付文書では、多くの抗ヒスタミン薬に「自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないこと」という注意事項が明記されている。しかし、すべての薬が運転禁止というわけではない。脳内ヒスタミン受容体占有率が非常に低く、添付文書上でも「運転に関する警告・注意記載がない(運転可能)」と認められている医療用処方薬が存在する。
運転操作への影響がない(制限の記載がない)主な処方薬の代表例として挙げられるのが、フェキソフェナジン塩酸塩(アレグラ)である。脳内移行性がほぼゼロに近い非鎮静性の代表格であり、パイロットやドライバーでも服用可能な定番薬として広く知られている。
また、1日1回の服用で効果が持続するロラタジン(クラリチン)や、空腹時服用が必要であるものの強力な抗アレルギー作用を持ちながら運転制限がないビラスチン(ビラノア)も、現代の多忙な現代人に選ばれている主要な処方薬だ。これらの薬剤は、強い眠気に襲われるリスクを極限まで抑えつつ、花粉症の症状をコントロールすることが可能である。