嵐の紅白名場面を語る上で、今なおSNSやファンの間で語り継がれているのが、2014年(第65回)の白組トリで発生した「伝説の紙吹雪」です。「GUTS !」から「感謝カンゲキ雨嵐」へと移り変わるクライマックス、ステージ上空から投下された特殊効果の紙吹雪は想定を遥かに超える凄まじい分量となり、メンバーの顔や視界が完全に覆い尽くされるほどの事態となりました。
通常であればトラブルとも受け取られかねない状況下で、5人は紙吹雪を浴びながら笑顔を絶やさず、豪快に笑い飛ばしながら熱唱。ハプニングすらも極上のエンターテインメントへと昇華させたこの光景は、嵐が持つ陽のエネルギーと祝祭感を象徴する名シーンとして殿堂入りを果たしました。
そして、もうひとつの決定的なハイライトが2026年12月31日のラストステージです。この日、活動休止を同日23時59分に控えていた嵐は、東京ドームで開催されていた無観客生配信ライブ『This is 嵐 LIVE 2026.12.31』の会場から、完全生中継という異例の形で紅白に出演しました。
NHKホールとの多元中継が結ばれた午後9時45分過ぎ、大野智はカメラを見据え、「僕たち嵐は、今日をもって休止前ラストとなります。たくさんの愛を本当にありがとう」と静かに語りかけました。披露されたのは、米津玄師プロデュースの「カイト」、ファンへの感謝を紡ぐ「君のうた」、そして原点である「Happiness」。東京ドームの巨大モニターに全国のファンから寄せられたメッセージが映し出される中、5人が肩を組み、時折声を詰まらせながら歌い上げた時間は、視聴率推移においてもその年の番組最高となる毎分視聴率47.2%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)をマーク。まさに日本中が見守った「時代の幕引き」でした。