番組が四半世紀を超えて存続する中では、スタジオの顔であるMC陣の変遷にも注目が集まりました。初代の島田紳助氏から今田耕司氏への移行、そして2016年春に大きな波紋を呼んだのが、番組立ち上げ時から司会を務めていた俳優・石坂浩二氏の降板劇です。当時、週刊誌や各種報道で取り沙汰されたなんでも鑑定団の司会者交代理由は、当時のチーフプロデューサーとの制作方針を巡る確執や、約2年間にわたり石坂氏の発言が不自然に編集カットされていたとされる内部対立でした。
その後、番組は福澤朗氏を後任に迎え、今田耕司氏との安定したツートップ体制を構築。さらにアシスタント枠も片渕茜アナウンサー(当時)から元櫻坂46の菅井友香氏へとバトンが繋がれるなど、2026年現在も時代に即したリニューアルを重ねています。新旧の鑑定士の陣容についても、玩具鑑定の北原照久氏、西洋アンティークの阿藤芳樹氏、古文書の田中大氏など、各分野のスペシャリストが盤石の体制を維持しています。
一方で、ネット上で定期的に浮上するのが開運なんでも鑑定団のやらせ疑惑の噂です。「スタジオで鑑定士が初めて品物を見たにしては、解説が詳しすぎるのではないか」という疑問は少なくありません。しかし、テレビ制作関係者の証言によれば、これはやらせではなく、極めて実直な「事前調査(プレリサーチ)」の結果です。
実際には、収録の数日前から鑑定士陣や専門リサーチャーが品物の現物を預かり、寸法測定、箱書きの解読、文献調査、類似作品の過去取引データの照会などを徹底的に行っています。スタジオでの鑑定額の提示は、それら綿密な学術・市場調査を集約した結果をドラマチックに演出しているものであり、完全な即興ではないからこそ、あのような詳細で説得力のある解説が成立しているのです。