急激な拡大と衰退の裏には、過熱した飲食フランチャイズビジネスの存在がある。代表格として知られる株式会社乃が美ホールディングスを筆頭に、市場には数多くのフランチャイズチェーンやプロデュース店舗が乱立した。独自の店舗名や奇抜なネーミングを手がけ、メディアで話題を集めたベーカリープロデューサーの岸本拓也氏によるプロデュース店も、全国各地に瞬く間に広がった。
しかし、フランチャイズ加盟店を待ち受けていたのは過酷な現実だった。ロイヤリティの支払いや本部に指定された高額な原材料の購入義務、さらには近隣エリアへの乱立による自社競合。「本部だけが儲かり、店舗側が重荷を背負う」という構造的な歪みが浮き彫りになり、資金繰りに窮した加盟店が次々と事業継続を断念する事態へと繋がっていった。