今回の形勢逆転をもたらしたのは、高度なデジタルフォレンジック技術だ。破損していたメモリーカードから抽出されたフレーム画像は、最新の復元アルゴリズムによってノイズが限界まで除去され、フレーム単位での動線解析が可能となった。
科学捜査の最前線で議論となっているのは、この車載カメラ映像が持つ法的な証拠能力である。改ざんの有無を証明するハッシュ値の検証が難航する一方で、専門家は「車両の挙動データと位置情報が完全に一致しており、裁判上の決定打になり得る」と指摘する。テクノロジーが隠された過去を暴く時代が、すでに到来している。