舞台は、超常的なお笑いライブ「ピンチャン」。高羽史彦と羂索という異色のふたりが繰り広げた漫才は、単なるコメディの枠を完全に踏み越えていた。高羽の術式「超人(コンプレシ)」が創り出すシュールで絶対的な世界観に対し、千年の知恵を持つ呪術師・羂索が真っ向から相方として乗っかる。この異常事態に、全世界の読者が息をのんで見守った。
漫才がクライマックスへ向かうにつれ、舞台上には不思議な多幸感と切なさが漂い始める。自らの「笑わせたい」という純粋な欲望を満たし、相方である羂索への感謝と共に感極まる高羽。白装束を纏い、満足気な笑みを浮かべて横たわる彼の姿は、まさに芸人としての魂を燃やし尽くしたかのようだった。