デジタルゲームや動画コンテンツが日常に溢れるなか、あえてアナログなお正月 遊びを手作りする動きが広がっています。教育現場や福祉施設におけるレクリエーションで福笑いが重宝される背景には、単なる時間消費にとどまらない多面的な発達・心理的アプローチが存在します。
幼児教育の現場において、福笑い 手作りのねらいは「顔のパーツの位置関係を認識する空間認知能力の育成」や「友達の置いたパーツを見て一緒に笑い合う協調性の醸成」にあります。目隠しをして手先の感覚だけを頼りに作業することは、微細運動(指先の繊細なコントロール)の格好のトレーニングになります。
一方、介護施設における福笑い 手作りは高齢者の脳トレや機能訓練として極めて高い評価を得ています。「笑う」こと自体がNK(ナチュラルキラー)細胞の活性化や自律神経の安定を促すだけでなく、昭和・大正期のお正月の思い出を語り合う「回想法」のトリガーとしても機能します。このように、手作り福笑いは世代ごとに異なる明確な目的を持って実践されているのです。