他国と比較しても、日本でファッションにおける「年齢の呪縛」が格別強かったのは、「周囲からどう見られるか」という世間体の意識が深く根付いていたからだ。
その強固な壁を破った最大の要因は、個人型メディアとSNSの自律的な広がりにある。かつてのようにマスメディアが一律の「年代別コーディネート指南」を一方的に提示する時代は去った。画面の向こうでは、50代や60代でストリートファッションやミニ丈を見事に着こなすクリエイターたちが世界中から支持されている。「年代のルール」よりも「個のセンス」に共感が集まる時代へ、確実に移行したのだ。