データセーバー(Data Saver)とは、スマートフォンがモバイルデータ通信を行っている際に、アプリやシステムによる無駄な通信を自動的に抑え込む機能です。GoogleがAndroid 7.0以降でOS標準機能として本格統合して以来、通信コスト削減の基本機能として広く活用されています。
ギガ消費が激減する最大の理由は、バックグラウンド通信の制限にあります。スマートフォン内の多くのアプリは、画面を開いて操作していなくても、裏側で位置情報の更新、新着メッセージの同期、広告データの事前読み込みなどを絶えず行っています。データセーバーを有効化すると、現在画面上で開いているフォアグラウンドアプリ以外の通信が強制的に遮断され、通信量が大幅にカットされます。
さらに、フォアグラウンドで動作しているアプリに対しても「通信節約モード」のシグナルを送るため、画像の解像度が自動で最適化されたり、動画の自動再生がストップしたりといった制御が働きます。総務省の通信利用動向調査や大手キャリアのトラフィックレポートによると、一般的な日常利用においてバックグラウンド通信が全体の通信量の約20%〜35%を占めていると報告されており、この領域をカットするだけでも通信容量の持ちは劇的に改善します。