撮影は、地方都市の閉塞感漂う港町と、洗練された都心の高層ビル群という対極的な2つのロケーションを中心に行われた。現場の雰囲気について、キャスト陣は口を揃えて「これまでにない心地よい負荷」があったと明かす。
是枝監督の現場では、子役や若手俳優に事前に台本を与えず、その場のやり取りでリアルな感情を引き出す手法が有名だ。しかし今作では、複雑なサスペンス要素と綿密な伏線が絡み合うため、緻密なシナリオと即興性が高度に融合された。主演の菅田将暉も「毎日、現場に行くたびに自分の演技の限界を試されているような感覚だった」と語っており、実力派キャスト陣の真剣勝負がフィルムに刻み込まれている。