作品を陰で支えるマネジメント構造も、ここ数年で激変しました。日本の俳優所属事務所一覧を見渡すと、従来の大手芸能プロダクションによる寡占状態から、多様なキャリアパスを許容する柔軟な体制へと移行しています。
トップコート(菅田将暉、松坂桃李、中村倫也ら)、スターダストプロモーション(山田孝之、山﨑賢人、横浜流星ら)、トライストーン・エンタテイメント(小栗旬、田中圭、綾野剛、坂口健太郎ら)、研音(唐沢寿明、反町隆史、福士蒼汰ら)、アミューズ(吉沢亮、佐藤健ら)といった大手プロダクションが盤石な育成基盤を誇る一方で、鈍牛倶楽部や舞プロモーションのような個性派・実力派に特化したエージェンシーの存在感が増しています。
また、独立して個人事務所を立ち上げたり、業務提携という形でグローバル展開を目指す俳優も日常的な光景となりました。事務所の看板だけでキャスティングが決まる時代は終わりを告げ、俳優自身がどのようなクリエイターと組み、どのような作品を残したいかという「セルフブランディングの意志」がダイレクトに試されています。