海洋レジャーにおいて、潮汐の理解は釣果や成果を決定づける生命線です。釣り人の間では古くから「時合い(じあい)」と呼ばれる魚が捕食活動を行うゴールデンタイムが存在し、その多くは潮が動く瞬間に連動しています。
沿岸部のアングラーや遊漁船の船長らが共通して挙げる鉄則が「上げ三分・下げ七分(あげさんぶ・さげななぶ)」です。これは、干潮から満潮へ向かう潮位が30%ほど上がったタイミングや、満潮から干潮へ向けて潮位が70%程度まで下がった時間帯に魚の食い気が跳ね上がる現象を指します。満潮や干潮の潮止まり(海面の昇降が停止する前後の時間)は海水が滞留し、魚の捕食活動が一時的に止まりやすくなります。
一方、ファミリー層に人気の潮干狩りにおけるベストな時間帯は明確です。潮干狩りの好機は、「大潮または中潮の日の干潮時刻の前後約2時間(合計4時間程度)」です。干潮のピークに向けて潮が引いていく過程で、普段は水没している遠浅の砂浜が干潟として露出します。干潮時刻ちょうどに現地へ到着するのではなく、干潮の2時間前には海岸にスタンバイし、潮の引きに合わせて沖へと進みながら掘り進めるのが熟練者の定石です。