ランニングシューズ市場では高いクッション性を誇る厚底モデルが支持を集めていますが、扁平足ランナーにとって無条件の厚底信仰は大きな罠になり得ます。ネット上では「足裏が痛いなら一番フカフカな靴を選べば良い」という誤解が散見されますが、バイオメカニクス的には扁平足に柔らかすぎる厚底シューズは逆効果になるケースが多発しています。
靴底が極端に柔らかいマシュマロフォームの場合、着地した瞬間に沈み込みが深くなり、不安定な足首がさらに内側へと倒れ込みやすくなります。例えるなら、砂浜の上でバランスを取りながらダッシュしている状態と同じです。結果として、足裏の筋肉や腱は倒れ込みを支えようと異常に緊張し、足底腱膜炎やシンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)の悪化を招くという皮肉な結果をもたらします。
海外の足病医による臨床データや、専門機関RunRepeat等のシューズ検証テストでも、扁平足ランナーには単なるクッション性ではなく、着地時の横ブレを防ぎアーチの沈み込みを抑制する「適度なミッドソール硬度」と「ヒールカウンターの剛性」を備えたオーバープロネーション矯正・スタビリティシューズが推奨されています。