組織としてのあり方も異彩を放っていた。社長と所属タレントという無機質な関係ではなく、まるで家族や絆で結ばれた集団。裕次郎が倒れた際には全員で会社を支え、渡哲也が二代目社長を引き継いだ際も、その絆が揺らぐことはなかった。阪神・淡路大震災や東日本大震災の被災地へと直行し、何日も連続で温かい炊き出しを行い続けた姿は、世間に深い感銘を与えた。
エンターテインメントとは、画面の中だけで完結するものではない。人々に元気を届け、社会に貢献してこそ本物だという信念。その美学があったからこそ、所属俳優たちは画面越しにも溢れ出る人間味と魅力を放ち続けることができたのだろう。