スマホやPCを覗き込む姿勢が日常化した結果、頸椎の自然なS字カーブが失われるストレートネックは、いまや国民病の様相を呈している。だが、これが直接的にフェイスラインを破壊している事実に気付いている人は驚くほど少ない。
頭が本来の位置よりわずか数センチ前に突き出るだけで、顎下の広頚筋は過剰に引き伸ばされて緩み、舌骨を支える筋群は機能不全を起こす。すると、舌が正しい位置(上顎)から落ちて気道を狭め、二重あごやフェイスラインのたるみが瞬時に固定化される。細身の人がこの姿勢をとると、細い首の上にぽっかりと頭部が乗っかったような「前傾バランス」が生まれ、視覚的な遠近法も手伝って頭の巨大さが残酷なまでに強調されてしまう。