カラーシャンプーは色素の配合によって補色作用(打ち消し合う色)が異なります。自身のヘアカラーの系統と目的に合致したアイテムを選ばなければ、意図しない濁りや変色を招くことになります。
紫シャンプーの正しい使い方は黄ばみを消すことに特化しており、髪自体を紫色に染めるものではありません。日本人の髪特有のアンダーカラーである黄褐色を紫の補色で打ち消し、透明感のあるプラチナブロンドやミルクティーベージュへと導きます。
一方、暖色系のピンクシャンプーは色持ちを飛躍的に向上させますが、色素が非常に濃く設定されている製品が多いため、放置しすぎるとビビッドな赤みが強く残りすぎることがあります。鏡で色の入り具合を確認しながら時間を調整しましょう。
寒色系で最も事故が多発するのが、アッシュシャンプー使用時に毛先が緑になる原因です。色彩学の基本原則として「青+黄=緑」となります。ブリーチ不足で黄色みが強く残っている髪(12〜13トーン程度)に青みの強いアッシュシャンプーを乗せると、黄色と青が混ざり合ってくすんだモスグリーンに変色してしまいます。ベースの黄みが強い場合は、まず紫シャンプーで黄ばみを中和してからアッシュに切り替えるのがプロの常套手段です。
なお、ブリーチなしの髪に対するカラーシャンプーの効果については、明度が8〜10トーン程度あれば「色味のニュアンス補正」や「退色によるオレンジ感の抑制」は十分に体感できます。しかし、黒髪や6トーン以下の暗髪では光の透過率が低いため、外部から色素を付着させても肉眼で色味の変化を確認することは困難です。