昭和64年が存在したのは、1989年(昭和64年)1月1日から1月7日までのわずか7日間です。翌1月8日午前0時をもって新元号「平成」が施行されたため、昭和64年は日本の歴史上、もっとも短い「最後の年」となりました。
この7日間という極めて短い期間で昭和が幕を閉じた直接的な理由は、昭和天皇の崩御にあります。宮内庁の公式記録や当時の医療団の手記によると、昭和63年(1988年)秋頃から昭和天皇の病状は悪化の一途をたどっていました。連日、下血や体温、脈拍などのバイタルデータが報道各社を通じて国民に伝えられ、日本中が深い緊張感と自粛ムードに包まれていました。
そして1989年1月7日午前6時33分、十二指腸乳頭部周囲腫瘍(腺がん)による大量消化管出血のため、昭和天皇は87歳で崩御されました。この瞬間、1926年(大正15年)12月25日から数えて62年と14日におよんだ「昭和」の時代が法的に終焉を迎えることとなったのです。