八橋無量寿寺の最大の白眉は、境内裏手に広がる「八橋かきつばた園」です。約1万3,000平方メートルの敷地に広がる16面の池には、およそ3万株の杜若が群生しており、愛知県の県花、知立市の市花にも指定されている風雅な紫色の花が一面に咲き乱れます。
例年4月下旬から5月中旬にかけて開催される「史跡八橋かきつばたまつり」では、回遊式庭園の八橋(八つの板橋)を渡りながら、水面に映える紫紺の花々を間近で鑑賞できます。近年の開花傾向を分析すると、温暖化の影響により見頃のピークが前倒しになる傾向が見られ、ゴールデンウィーク前半に満開を迎える年が増加しています。
園内には杜若を愛でながら本格的な抹茶と銘菓「あんまき」を堪能できる茶室「燕子花亭(かきつばたてい)」が設けられるほか、夜間ライトアップが実施される期間もあり、昼間の可憐な姿とは一変した幻想的な幽玄の世界を体感できます。