市販薬ODの最も恐ろしい点は、短期間で耐性がつき、同じ量では効果を感じられなくなることです。1回数錠から始まった摂取が、次第に1日1瓶(84錠〜120錠以上)へとエスカレートし、薬が切れると耐え難いブロン中毒の離脱症状に襲われます。
国立精神・神経医療研究センターなどの臨床報告や当事者の手記によると、薬が切れた際に現れる離脱症状には以下のようなものがあります。
- 身体的離脱症状:全身の激しい倦怠感、関節痛・筋肉痛、悪寒と異常な発汗、激しい下痢、レストレスレッグス症候群(脚のむずむず感)、不眠。
- 精神的離脱症状:強烈な焦燥感、激しい抑うつ、希死念慮の増大、「薬を飲まなければ何もできない」という強迫的渇望。
「飲むと体が動くが、飲まないとベッドから起き上がることすらできない」という状態に陥り、快楽のためではなく「離脱症状の苦しみから逃れるためだけに買い続ける」という負のスパイラルが完成します。長期乱用によって歯がボロボロになる(抗コリン作用による極度の口渇と糖分摂取、食いしばりが原因)、肝機能障害や急性腎不全を起こすなど、不可逆的な身体ダメージを負うケースも少なくありません。