インターネット上には「猫は完全室内飼いなら放置していても勝手に育つ」「散歩がないから誰でも飼える」といった極端な言説が散見されます。しかし、現場の獣医師やドッグ&キャットトレーナーはこうした認識に警鐘を鳴らしています。
猫は痛みを隠す習性があり、腎臓疾患や下部尿路疾患(FLUTD)などの兆候は日々の排尿回数や飲水量、毛艶のわずかな変化を飼い主が能動的に観察しなければ見逃してしまいます。また、「おとなしい品種」であっても、生後6ヶ月から2歳頃の若年期には夜運動会(室内を走り回る行動)を起こすのが動物としての自然な生態です。
「何もしなくてよい動物」は存在しません。「猫の自立心を尊重しつつ、健康管理と環境調整の手間を惜しまないこと」こそが、快適な共生を実現する最低条件です。