物語のクライマックスである「大災害」編において、アーサー・ボイルは人類の存亡を賭け、伝導者一派の最強の屠り人であるドラゴンとの一騎打ちに挑みました。舞台は地球を飛び出し、なんと「月面」へと移行。この規格外の月面決戦こそが、アーサー死亡説の発端となっています。
ドラゴンは、他者の絶望や恐怖を糧とする圧倒的な絶望の象徴であり、いかなる熱量攻撃も通用しない強靭な肉体を誇っていました。しかし、アーサーは友である天才技師・ヴァルカンが全身全霊で作製した星鉄(オリハルコン)の剣「エクスカリバー」と指輪を装備し、自身の妄想力を極限まで解放。地球上のすべての人々の想いとゲーム感覚の騎士道を融合させ、互いの肉体を削り合う死闘を繰り広げました。
激闘の果て、アーサーはドラゴンの猛攻によって下半身を焼き切られながらも、全エネルギーを注ぎ込んだ奥義「紫電一閃 騎士斬り(カラダ割剣)」を炸裂させます。月面をも両断する一撃によってドラゴンを完全に撃破したものの、下半身を失ったアーサーは宇宙空間へと力尽きて漂い、満足げな笑顔を浮かべて意識を失いました。
肉体的な生理現象として見れば、この時点でアーサーは生命活動を停止しており、実質的な「戦死」状態にありました。しかし、物語の結末はそこで終わりません。すべてを背負ったシンラが「シン羅日象(シンラバンショウ)」へと覚醒し、世界そのものを再創造した際、命の理(ことわり)が書き換えられ、アーサーは五体満足の状態で完全復活を果たしました。したがって、「ドラゴン戦の直後に一度は命を落としたが、最終的に生存して新たな世界を生きている」というのが揺るぎない真相です。