事件の発端は、2014年12月2日の夜、あるTwitter(現X)アカウントから投稿された衝撃的な画像でした。購入したペヤングのフィルムを開封し、かやくなどを開けた段階で、茶色く乾いた麺の隙間に黒い虫が強固に挟まり、麺と一緒に成型されている異様な写真がアップロードされたのです。投稿主は当時、群馬県内の大学に通う男子大学生でした。
この投稿は数時間で数万件規模のリツイートを記録し、瞬く間にネット空間へ拡散しました。翌日、大学生は所轄の保健所へ事態を報告するとともに、まるか食品へ直接連絡を入れます。同社の営業担当者が大学生の自宅を訪れて現物を回収し、外部検査機関を交えた原因究明が進められることになりました。
しかし、当初のまるか食品の反応は、世間の危機感を逆撫でするものでした。第一報を受けた同社幹部や現場担当者は、報道機関や顧客に対して「製造ラインは厳重に密閉されており、通常の製造工程で虫が混入することは考えられない」と回答。この初動対応がメディアを通じて報じられたことで、後述する告発者への激しいデマ疑惑を加速させる火種となってしまったのです。