ティモンというキャラクターに血肉を通わせたのは、まぎれもなく歴代の声優陣による圧倒的なパフォーマンスだ。1994年のオリジナル版で声を担当したブロードウェイの名優ネイサン・レインは、マシンガンのようなアドリブと鋭い皮肉、そして抜群の歌唱力でキャラクターの基礎を決定づけた。ミュージカル映画としての完成度を高めた彼の功績は計り知れない。
そして2019年、ジョン・ファヴロー監督が手掛けた超実写版では、コメディアンのビリー・アイクナーがバトンを受け継いだ。フォトリアルなCG映像に合わせて、より現代的でドライなユーモアを注入し、プンバァ役のセス・ローゲンとの見事な掛け合いを披露した。実力派俳優たちの即興演技が重なることで、時代が変わっても色褪せない不屈のバディ像が完成したのだ。