Q1:ポテンショメータとロータリーエンコーダの違いは何ですか?
A1:ポテンショメータは回転角度に応じた「連続的なアナログ電圧」を出力する絶対位置センサ(通常は回転角約270〜300度でストッパーに突き当たる)です。一方、ロータリーエンコーダは軸が360度無限に回転し、回転に伴って発生するパルス信号(A相・B相の矩形波)をカウントすることで「回転した量と方向」をデジタル処理する相対位置センサです。
Q2:ポテンショメータに書かれている「B10K」や「A100K」という型番の意味は?
A2:先頭の英文字は抵抗変化特性(カーブ)を示し、「A」は音響用の対数変化(Aカーブ)、「B」はセンサや計測用の直線変化(Bカーブ)を表します。続く数値は両端端子間の全抵抗値を示しており、「10K」は10kΩ(10,000Ω)、「100K」は100kΩ(100,000Ω)を意味します。
Q3:接触不良を起こしたポテンショメータは、CRC-5-56を吹き付ければ直りますか?
A3:絶対に避けてください。一般的な防錆潤滑剤(5-56等)に含まれる鉱物油と強力な溶剤は、プラスチック外装や内部のカーボン抵抗被膜自体を急速に膨潤・溶解させ、短期間で部品を完全に破壊します。電子機器用として明記された専用の接点洗浄剤(無残渣タイプ)を使用するか、素子自体の交換を推奨します。
Q4:マルチメーター(テスター)でポテンショメータの良否を診断する方法は?
A4:テスターを抵抗測定モード(Ω)に設定し、まず「端子1と端子3」の抵抗値を測ります。型番の公称値(例: 10kΩなら9〜11kΩ程度)が出れば全抵抗は正常です。次にプローブを「端子1と端子2」に当て、軸をゆっくりと回します。抵抗値が0Ωから全抵抗値まで途切れず滑らかに変化するかを確認します。もし針や数値が途中で「OL(無限大)」に跳ねたり激しくばらつく場合は、内部の接触不良・カーボン剥離が生じています。