断髪式では、土俵中央に置かれた椅子に座る力士に対し、多いときで300人から400人規模の関係者が順にハサミを入れていきます。この「断髪式でハサミを入れる順番」には明確なしきたりが存在します。
進行はまず、部屋や力士を長年支えてきた筆頭タニマチ(後援会長)や政財界の重鎮、スポンサー企業の関係者から始まります。続いて、各界の著名人や芸能関係者、友人、幼少期の恩師や家族・親族へと進み、終盤には現役の関取衆や同期生、一門の親方衆が土俵に上がります。1人につきハサミを入れる回数は「チョキン」と1回のみ。髷を完全に切り落とすのではなく、少しずつハサミを入れていくのが作法です。
なお、大相撲の土俵は伝統的に女人禁制とされているため、母親や妻などの女性親族であっても原則として土俵に上がってハサミを入れることはできません。そのため、花束贈呈などを土俵下で行う形が長年取られています。一般人の参加条件については、後援会(タニマチ)の会員であることや、高額なマス席チケット・記念巡業プラン等の特典として権利を得ているケースが主流です。