SNSやネット掲示板では「甲子園は広くてピッチャー有利だから、誰が投げても抑えられる」という言説が散見されますが、これは現場の実態を見落とした典型的な誤解です。
甲子園球場特有の「浜風(ライトからレフトへの強い逆風)」と、春先・秋口の海風による急激な気温低下、さらに天然芝と黒土のマウンドコンディションは、投手にとって大きな適応力を要求します。フライボールピッチャーの場合、右打者の引っ張った打球が浜風に乗って予想外の被本塁打につながるリスクを常に孕んでいます。
また、「一度ローテーションを崩されるとチーム全体が総崩れになる」という懸念も、現在の阪神には当てはまりません。現代の阪神投手陣は、先発が5回で降板した場合でも試合を壊さない強力なリリーフ陣(勝利の方程式)と連携しており、先発陣にかかるプレッシャーを組織力で分散させる構造が完成しています。