実際に実家を捨て、親との関係を完全に絶った長男たちのその後はどうなるのか。現場の追跡取材で見えてくるのは、「圧倒的な精神的解放感」と「ふとした瞬間に襲いかかる罪悪感」のアンビバレントな感情です。
多くの人は、毎日のように鳴り響く親からの叱責電話や、将来の介護に対する見えないプレッシャーから解放され、自らの家庭で穏やかな日常を取り戻しています。夫婦関係が劇的に改善し、子育てに専念できるようになったという声も目立ちます。
一方で、親が孤独死した際の警察からの連絡や、親族からの冷ややかな視線に直面した際、「本当にこれで良かったのか」という葛藤に苛まれるケースもゼロではありません。しかし、破滅的な親子関係を維持した結果として鬱病を発症したり、自身の家庭を崩壊させたりするリスクと比較したとき、「あの時の選択は生き残るために不可欠だった」と振り返る長男が圧倒的多数を占めています。