ネット上や動画SNSでは「とにかく強く引っ張って巻けば崩れない」という情報が散見されますが、これはシルク製品の寿命を著しく縮める誤った認識です。ツイリーは繊細なシルクツイル(綾織り)で仕立てられており、過度な縦方向の引っ張りは織り目を引き伸ばし、元の美しい弾力性を永久に奪ってしまいます。
もう一つの典型的な盲点は、「ツイリーを長期間巻いたまま放置すること」です。革製品は呼吸を必要としており、シルクで密閉された状態が数ヶ月続くと、湿気が滞留してカビの発生やレザーの退色を招きます。また、手の脂を吸い込んだツイリーを放置するとシルク自体が変色するため、最低でも月に1〜2回は解いて風通しの良い日陰で休ませるのが正しいメンテナンスサイクルです。