インターネット上のレシピ情報には、一見良さそうに見えて実はお弁当作りにおいて大きな失敗を招くトラップがいくつか存在します。
第一の誤解は、「高級な霜降り肉(和牛肩ロースなど)を使えば冷めても美味しい」という思い込みです。霜降り肉は温かい状態ではとろけるような食感を生みますが、室温に冷めると豊富な脂が白く固まり、口当たりが著しく重くなります。お弁当には、脂身と赤身のバランスが適度な「牛こま切れ肉」「牛もも薄切り肉」「牛肩薄切り肉」を選び、調理油には冷えても固まりにくいごま油やサラダ油を使用するのが鉄則です。
第二の盲点は、「肉を柔らかくするために過度な水分や酒を残したまま詰めること」です。汁気が残った状態でお弁当箱に詰めると、他のおかずに味が移るだけでなく、傷みの原因となる菌の繁殖を促します。煮汁は完全に煮詰めるか、すりごま・かつお節・片栗粉などの「水分吸着素材」を活用して肉に絡め切ることが不可欠です。