今回の巨大プロジェクトがもたらすインパクトは、一作品の成功にとどまらない。成熟期を迎えた映画業界ならびに世界のエンターテインメント産業全体に対し、アジア発のコンテンツが提示する新たな指針となるからだ。日本発の表現が世界のトップシェアを競う時代の扉が、今まさに開かれようとしている。
画一的なヒット法則に頼るのではなく、真に迫る人間描写と革新的な映像美を追求する試み。それは、既存のエンタメ構造に対する挑戦状でもある。斎藤純という稀有な才能を中心軸に据えることで、制作陣は作品全体の芸術性と商業的インパクトを高次元で融合させることに成功した。