不動の地位を保っていたブルマが終焉を迎えた最大の契機は、1980年代後半から顕在化した盗撮の社会問題化と「ブルセラショップ」の横行でした。
望遠レンズ付きカメラの普及や民生用ビデオカメラの小型化に伴い、運動会や部活動中の女子生徒が外部から無断で撮影され、成人向け雑誌やアンダーグラウンド市場で流通する被害が全国で多発。学校の敷地外からフェンス越しにカメラを向ける不審者の存在が、連日のようにニュースで報じられる事態へと発展しました。
こうした性搾取に対する危機感を背景に、1990年前後から女子生徒自身や保護者、女性教員によるブルマ廃止運動が各地で本格化します。「なぜ女子だけが下着同然の格好で運動しなければならないのか」「プライバシーと人権を守るべきだ」という抗議の声がPTA総会や教育委員会へ相次いで届けられ、署名運動へと発展するケースも相次ぎました。