ネット検索市場において、山形のスーパー銭湯に関して極めて検索数が多いフレーズが「24時間営業」「深夜営業」「宿泊」です。首都圏や関西圏であれば、「万葉の湯」や「大江戸温泉物語」のように深夜料金を支払えば朝まで仮眠リクライナーで宿泊できる健康ランドが思い浮かぶでしょう。
しかし、山形エリアにおいて24時間営業かつ深夜滞在・仮眠宿泊が可能なスーパー銭湯は、現在一軒も存在しません。この事実は、深夜ドライブの旅行者や低予算旅行を計画するバックパッカーが最も直面しやすい落とし穴です。
かつて山形市街地やバイパス沿いには、オールナイト営業の健康ランド型施設が存在していた時期もありました。しかし、燃料費や電力コストの高騰、夜間労働力不足、そして地元民の「温泉は朝イチから夕暮れ時に入りに行くもの」という生活様式の定着により、各施設は営業時間の効率化を断行。現在、主要な温浴施設は原則として21:00〜22:00に閉館します。
では、深夜の山形に到着した場合や、朝まで安価に滞在したい場合はどう対処すべきでしょうか。現場取材を通じて導き出した現実的な代替策は以下の3点です。
1点目は、「天然温泉大浴場を備えた駅前ビジネスホテルの当日素泊まり利用」です。山形駅前には「御宿 野乃 山形」や「リッチモンドホテル」「スーパーホテル」など、本格的な自家源泉やサウナを備えた宿泊特化型ホテルが集結しています。直前割などを活用すれば、下手にネットカフェや遠方の深夜施設を探すよりも快適に過ごせます。
2点目は、山形市内の複合インターネットカフェ(快活CLUB等)で仮眠を取り、「翌朝6:00〜6:30から営業を開始する朝風呂温泉へ向かう」というルートです。百目鬼温泉やゆぴあ、大江町健康温泉館テルメ柏陵などは早朝から営業しており、澄み切った朝の空気の中で最高の一番風呂を満喫できます。
3点目は、近隣の温泉街(蔵王温泉・上山温泉・天童温泉)の素泊まり・湯治プランの活用です。街のスーパー銭湯にこだわらず、車で15〜30分足を伸ばせば、数千円台で源泉三昧の夜を過ごせる選択肢が広がります。