パッチンカメラの本体は、折り紙1枚だけで完結する驚くほど洗練された立体構造を持っています。まずは、基本となる伝承折り紙カメラの作り方を順を追って確認していきましょう。正確な角合わせと強固な折り筋付けが、成功への第一歩となります。
【基本の折り方手順】
ステップ1(下準備と最初の座布団折り):
折り紙の白い面を上にして置き、縦・横・対角線の両方にそれぞれ谷折りの折り筋をしっかりとつけます。四隅の角を中央の交点に向けて折る「座布団折り(ざぶとんおり)」を行います。この際、4つの角が重なり合わず、中央でピタリと接するように折るのが精度を高めるコツです。
ステップ2(裏返して2回目の座布団折り):
折り紙を裏返し、再び四隅の角を中央に向けて折ります。紙が重なって厚みが増してくるため、指の腹や爪を使って、折り目を平らにつぶすようにしっかりとプレスします。
ステップ3(さらに裏返して3回目の座布団折り):
もう一度裏返し、同じように四隅を中央に向けて折ります。ここまでで「表・裏・表」と交互に3回の座布団折りを繰り返したことになります。この三層の折り重なりこそが、後述する強力なバネの役割を果たします。
ステップ4(裏返してポケットを開く):
再度裏返すと、中央から四方に向かって開く四角いポケットが4つ並んでいます。このうち、向かい合う上下の2箇所のポケットに指を入れ、外側へ向かって船のような形(あるいは長方形)に押し広げて潰します。
ステップ5(左右の角を引き抜いてカメラの形へ):
残った左右の四角い部分を、裏側から押し上げるようにして中央から外側へ引き出します。左右の先端を三角につまむように整えると、カメラのレンズ部分とシャッターの持ち手が出現します。
ステップ6(シャッターの噛み合わせを作る):
上下に開いた長方形のひだの端同士を、中央で交差させるように軽く重ね合わせます。この噛み合わせが「留め具」となり、両端を引っ張った瞬間に外れることでシャッター音が鳴る仕組みが完成します。