俳優としてキャリアの絶頂期を迎えていた1977年、彼は長年親しまれた「津坂匡章」から「秋野太作」へと突然の改名を発表し、業界やファンを驚かせた。人気俳優が絶頂期に芸名を変えるのは当時としては極めて異例の出来事であった。
改名の背景には、バラエティ番組の企画や占い、そして「これまでのイメージを打破し、一人の役者としてさらに脱皮したい」という強いプロ意識があったと言われている。旧芸名時代の二枚目スターという枠組みを捨て、どんな癖のある役でも演じきる「泥臭い名バイプレイヤー」への転身。この決断こそが、彼が芸能界で息長く第一線を走り続けるための決定的な転換点となった。