ビジネスシーンで混同されがちな「暑気払い」と「納涼会」。同義語のように使われる場面も目立ちますが、言葉が持つ語源や本来の趣旨には明確な境界線が存在します。 まず、暑気払いの意味と理由は、文字通り「体に溜まった暑気(熱気や邪気)を取り払い、体調を整えて元気に夏を乗り切る」という健康祈願・暑さ対策に根ざしています。その歴史は古く、平安時代の貴族が氷室から氷を取り寄せて暑さを凌いだ儀礼や、江戸時代に庶民が枇杷葉湯(びわようとう)などの薬湯を飲んで胃腸をいたわった風習が起源とされています。つまり、単なる酒宴ではなく「心身の養生と厄払い」が本質なのです。 一方の「納涼会(のうりょうかい)」は、「工夫を凝らして涼しさを味わい、楽しむこと」を主目的とします。屋形船や川床、ビルの屋上ビアガーデンなどで涼風を感じながら風情を楽しむ催しであり、目的の軸足が「涼を楽しむレクリエーション」に置かれています。 暑気払いの時期に関しては、「いつからいつまで開催すべきか」という規定が厳密にあるわけではありません。しかし暦の上では、暑さが本格化し始める夏至(6月21日頃)から、暑さが和らぐ処暑・秋分(9月下旬頃)までが適期とされています。特に実務上は、7月上旬から8月上旬のボーナス支給後やプロジェクトの節目に設定されるケースが大半を占めます。 以下の比較表で、両者の違いと実務上のポジショニングを整理しました。
暑気払いはいつ?納涼会との決定的な違いと失敗しない案内マナー完全版
•
•
1分で読める