俳優・目黒蓮の足跡を振り返れば、この北米進出は決して唐突な思いつきではない。社会現象を巻き起こしたドラマ『silent』で見せた、言葉を超えて感情を伝える繊細極まりない演技力。視聴者の涙を誘ったあの静謐な表現は、アジア圏をはじめとする海外の視聴者にも深い感銘を与えた。
一方で、痛快無比な野心家を演じきった『劇場版 トリリオンゲーム』では、ダイナミックなアクションと圧倒的なカリスマ性で興行界を席巻。静と動、繊細と剛胆という相反する二面性を高次元で両立できる俳優として、彼は日本の映画産業において唯一無二のポジションを確立した。異なるジャンルで結果を出し続けてきた実績こそが、海を越えた大舞台からのオファーを引き寄せる強固なパスポートとなったのだ。