サーマルの語源は英語の「thermal」であり、古代ギリシャ語で熱や温かさを意味する「therme」に由来します。学術・産業分野から日常生活に至るまで、「熱に関すること」「保温性を持つもの」を表す形容詞・名詞として広く定着してきました。
学術的な気象・岩石学においては、地上の局所的な熱源から短時間で熱が放出された際に発生する上昇気流や高温の空気塊を「サーマル(熱塊)」と呼びます。また、産業界やIT・セキュリティ分野では、物体が放射する赤外線を感知して温度分布を可視化するサーマルカメラの仕組みや、過負荷による発熱を検知して回路を遮断するサーマルリレーの役割など、熱管理を担う重要コンポーネントの名称として不可欠な存在です。
一方、ファッションにおけるサーマル(サーマル意味 ファッション)とは、表面に独特の凹凸パターンを施し、体温で温まった空気を層として保持する機能性ニット素材およびそのウェア全般を指します。もともとは寒冷地で活動する米軍兵士のアンダーウェア(支給品)として開発された歴史を持ち、その圧倒的な機能美と実用性から現代のカジュアルファッションへと昇華しました。