アリーナ席に関して、ファンの間で長年信じられている情報の中には、現場の物理環境と乖離した誤解が少なからず存在します。
誤解1:アリーナ席ならどこでも銀テープが取れる
演出の華であるキャノン砲による銀テープ発射ですが、これはアリーナ全面に均等に降り注ぐわけではありません。射出角度と火薬量の設計上、テープが滞空して落下するのは「Aブロック中央からCブロック前方付近」までが中心です。最前列の端(1番側や極端な上手・下手)や、Dブロック以降の後方エリアには風向きの乱れがない限り物理的に届きません。後方ブロックの観客が無理に前へ詰めかける行為は、視界妨害や転倒事故の原因となるため絶対に避ける必要があります。
誤解2:アリーナ席だから双眼鏡は不要である
「スタンド席ではないから双眼鏡は荷物になる」と持参しない選択をする来場者が後を絶ちません。しかし、メインアリーナモードのBブロック後方(メインステージから約40〜50m地点)であっても、肉眼で確認できるのは大まかな全身の動きやシルエットまでです。目線の動きやマイクを持つ指先、汗の滴る表情まで精密に追いたい場合、8〜10倍前後の双眼鏡、とりわけ手ブレを抑える防振機能付きモデルの有無が満足度を決定的に左右します。