アニメのキャラクターをMiiで再現しようとして失敗する最大の原因は、原作の絵柄を「そのまま忠実にトレースしようとすること」にあります。Miiのパーツ群はもともと、デフォルメされた人間の顔を表現するために設計されています。二次元特有の鋭利な顎のラインや、顔の半分近くを占める大きな瞳をそのまま当てはめようとすると、破綻が生じるのは必然です。
驚くほど似ているハイクオリティなMiiを生み出す職人たちは、人間の脳が顔を識別する際の「認知特性」を巧みに利用しています。視覚心理学における「特徴抽出」の理論が示す通り、人間の視覚は対象のすべての線を捉えているのではなく、その人物を決定づけるわずか数箇所の象徴的な記号(ランドマーク)を優先して認識します。Mii作り方アニメの基本は、この「記号の抽出と誇張」に尽きます。
具体的なMii顔パーツ似せるコツとして、まず徹底すべきは「眉毛パーツの多目的利用」です。眉毛を本来の眉として使うのではなく、上まぶたの二重ライン、目尻の跳ね上げ、あるいはキャラクター特有の額のシワや傷跡として見立てる技法は、上級クリエイターの間で常識となっています。眉毛の角度を極端に変え、目のパーツと完全に重ね合わせることで、デフォルトのパーツリストには存在しない「鋭い三白眼」や「ジト目」を人工的に作り出すことが可能です。
さらに見逃せないのが、「可愛いMiiの作り方」における顔の重心コントロールです。アニメキャラ、とりわけ女性キャラや少年キャラの魅力を引き出すためには、目・鼻・口の配置を全体的に下方向へ密集させる必要があります。これは発達心理学で提唱される「ベビーシェマ(幼児性の特徴)」を意図的に再現するアプローチであり、輪郭の下から3分の1前後にパーツを凝縮させることで、アニメ特有のあどけなさや愛らしさが一気に際立ちます。