えんま市の起源は、江戸時代中期の享保年間(1716〜1736年)にまで遡ります。柏崎市本町にある「閻魔堂(えんまどう)」の祭礼に合わせて開かれた市が始まりとされ、300年以上の歴史を誇る伝統行事です。
日本海側の要衝として栄えた柏崎は、宿場町や北前船の寄港地として多くの人々が行き交う場所でした。当時、閻魔堂の縁日にあわせて近郷から馬を集めて取引する「馬市(うまいち)」が立ち、そこへ日用品や農具、工芸品を売る商人が集まったことで市の規模が急速に拡大。明治・大正・昭和の時代を経て、現在のような大規模な露店市へと姿を変えていきました。
祭りの中心地である閻魔堂には、本尊である閻魔大王をはじめ、十王像が安置されています。お参りをして厄除けや無病息災を祈願し、堂内で授与される限定のお札やお守りを求める参拝客の列が途切れることはありません。歴史の深さを肌で感じられる点も、えんま市が単なるお祭りにとどまらない大きな魅力です。