『Dear Snow』は、2010年10月6日にジェイ・ストームよりリリースされました。映画の全国公開(同年10月1日)直後という最高のタイミングで世に出たこのシングルは、オリコン週間シングルランキングで初登場1位を獲得し、初週売上だけで50万枚を突破する大ヒットを記録しました。翌2011年7月に発売されたオリジナルアルバム『Beautiful World』にも収録され、嵐の音楽的キャリアを代表する名バラードとして確固たる地位を築いています。
楽曲制作を担当したのは、数々のJ-POPを手掛ける作詞のIori氏と、元WANDSのキーボーディストであり数々のヒット曲を創出してきた作曲の大島こうすけ氏です。編曲には吉岡たく氏と宮野幸子氏が名を連ね、琴や尺八を想起させる和風の旋律と、壮大なストリングスオーケストラを融合させた唯一無二のサウンドスケープを構築しました。
嵐の冬・バラード系シングルにおける本作の位置づけを客観的に比較したデータは以下の通りです。
ミュージックビデオ(PV)の演出も、ファンの間で伝説的に語り継がれています。格子戸や障子をモチーフにした静寂なセットの中、舞い散る人工雪を背景に佇む5人の姿は、華美なダンスナンバーとは一線を画す「引き算の美学」で統一されました。余計な小道具を排し、メンバーの伏し目がちな表情と息遣いだけにフォーカスしたカメラワークが、楽曲の持つ悲劇性を極限まで高めています。