映画『告白』でブレイクを果たした彼女は、2012年に公開された名作青春群像劇『桐島、部活やめるってよ』(吉田大八監督)でヒロイン・東原かすみ役を好演。バドミントン部に所属しながら教室のヒエラルキーに揺れるリアルな女子高生を繊細に演じ切り、第36回日本アカデミー賞新人俳優賞をはじめとする映画賞を総なめにしました。さらに同年には映画『貞子3D』で若き日の貞子役という異色のキャラクターも演じ、ホラーアイコンとしての強烈な美しさでも話題をさらいました。
そして2013年、彼女の知名度を国民的レベルへと押し上げたのがNHK連続テレビ小説『あまちゃん』です。彼女が演じた足立ユイは、ヒロイン・天野アキ(のん)の親友であり、地方都市の閉塞感から東京のアイドルを目指す「ミス北鉄」という役どころでした。劇中のアイドルユニット「潮騒のメモリーズ」で見せた完璧なアイドル姿と、夢を阻まれ挫折していく思春期の痛々しいリアルは、日本中の視聴者の胸を締め付けました。
ただ「かわいい」だけで消費されるアイドル枠にとどまらず、人間のエゴや葛藤を剥き出しにするリアリズムを宿していた点こそ、彼女が同世代の若手女優の中で突出していた決定的な要因といえます。