サブスクリプションサービスの普及により、音楽の消費速度は加速度的に増した。しかしその一方で、聴き手側には「本当に良いものを長く聴きたい」という本物志向の選択眼が養われている。ファストフードのように消費されるトレンドソングとは一線を画す『Loveless』の圧倒的なクオリティは、まさにその欲求を満たす存在となった。
プレイリスト文化の中で、新旧の楽曲が同列に並べられる現代。そのフラットな評価軸において、17年前の楽曲が最新のヒットチャートと互角以上に渡り合っている事実は、時代に媚びないタイムレスな音楽だけが生き残るという残酷で美しい現実を物語っている。