全国に200店舗以上を展開するグローバルワークだが、消費者が抱く「どの店舗でも同じ新作が買えるはず」という思い込みは、アパレル流通の構造上、完全に誤りである。アパレル業界のMD(マーチャンダイジング)戦略を取材すると、各店舗の「売場面積(坪数)」と「施設立地による主要客層」によって、本部から配分される商品SKU(最小在庫管理単位)が厳格にランク分けされている実態が見えてくる。
たとえば、売場面積が150坪を超えるようなグローバルワーク 大型店では、主力であるウィメンズ・メンズのフルラインナップに加え、グローバルワーク キッズ取扱店舗としての広大な児童服エリア、さらにはオケージョン対応のセットアップやWEB限定レーベルの一部が並ぶ。対して、駅ビルや中規模商業施設に入る70〜90坪前後の標準店舗では、売れ筋のトップスや定番ボトムス「ウツクシルエットシリーズ」などに極端に棚が絞り込まれ、キッズやメンズの取り扱いが大幅に削られているケースが珍しくない。
さらにグローバルワーク セール情報の現場を定点観測すると、店舗ごとにセール規模が異なる決定的な要因が存在する。それは「商業施設独自の販促キャンペーン」と「店舗ごとの在庫消化ノルマ」だ。アダストリア本館主導の一斉プライスダウンとは別に、館(デベロッパー)が主導するポイント還元や10%OFFフェアに合わせた店舗限定施策が頻繁に走る。くわえて、バックヤードのキャパシティが小さい店舗ほど、季節の変わり目に過剰在庫を抱えられないため、大型店よりも早いタイミングで特定品番の見切りマークダウン(値下げ)を敢行することがあるのだ。